サロンの予約は電話からネットへ電話予約が2割を切ったいま、予約の入口をどう整えるか

夜の10時を過ぎて、カット台の片づけが終わったあと。オーナーさんがスマホとノートパソコンを並べて、今日 LINE で決まった予約を1件ずつサロンボードに打ち込んでいく。サロンの方に話を聞きに行くと、この場面の話をほんとうによく聞きます。
「施術中はスマホを見られないから、まとめて夜にやるしかなくて」。1件ずつトークを見返して、日時とメニューと担当を打ち込む。毎日のことなので、積み重なるとけっこうな時間になります。
電話で予約する人は、もう2割を切っている
ホットペッパービューティーアカデミーの「美容センサス 2025年上期 リラクゼーションサロン編」によると、過去1年にリラクゼーションサロンを利用した女性の予約方法は、ネット予約が計63.8%、「電話をして予約」が19.0%でした。
リラクゼーションの数字なので、美容室やネイルにそのまま当てはめることはできません。それでも、店頭で「電話より LINE のほうが気が楽で」と言われる感覚とはよく合っています。
ネット予約とひと口に言っても、中身はひとつではありません。ポータルサイトの予約、お店のホームページの予約フォーム、Instagram の DM、そして LINE。お客様にとっては選べる入口が増えて便利になりました。一方で、お店の予約表はサロンボードひとつです。入口が増えるほど、そこへ予約を集める作業も増えていきます。
手間がかかるのは「会話で決まる予約」
ポータル経由のネット予約は、最初からサロンボードの予約表に入ります。電話はその場で入力するので、慣れていれば手間は小さい。いちばん手間がかかるのは、LINE や DM のように、やり取りの中で決まる予約です。
「土曜の午後って空いてますか」「14時なら大丈夫です」「じゃあ14時半で、カラーもお願いします」。何往復かして、ようやく決まる。決まったあとで、予約表に書き写す。施術中は返事ができないので、待っているあいだにお客様が別のお店に決めてしまうこともあります。
書き写しは、急いでいるときほど間違えます。日付を1日ずらして入れてしまった、カラーを入れ忘れて時間が足りなくなった。ダブルブッキングの原因を聞いていくと、たいていこの転記のところに行き着きます。
新規はポータル、2回目からはお店の LINE
入口を減らす必要はありません。入口ごとに役割を決めると、ずいぶん整理しやすくなります。
初めてのお客様に見つけてもらう場所としては、ポータルサイトは今も強い入口です。一方で、一度来てくれたお客様にとっていちばん近いのは、毎日開いている LINE。総務省の調査では、13〜79歳の女性の LINE 利用率は94.1%で、Instagram の63.4%を大きく上回っています。
お会計のときに「次回はお店の LINE からどうぞ」とひと言添えて、友だち追加してもらう。それだけで、2回目からはトークを開いてそのまま予約できる流れができます。確定や前日のお知らせも同じトークで送れるので、お客様とのやり取りが一か所にまとまるのも、地味にありがたいところです。
LINE で予約を受けるなら、先に決めておくこと
お店の公式 LINE で予約を受け始めるとき、ここを先に決めておくとあとで迷いません。
- どの予約を LINE で受けるか(2回目以降のお客様だけか、初めての方も受けるか)
- 空き状況を何を見て答えるか
- 変更・キャンセルを何日前まで受けるか
- 確定と前日のお知らせを、誰がいつ送るか
このうち、手で回していちばん困るのは2つ目です。トークで「その時間、空いてますよ」と返したあとで、ポータル経由の予約がその枠に入ってしまう。予約表とは別のところで空きを答えている限り、この重なりはどうしても起きます。スタッフが増えるほど、「誰が返事したか」もわからなくなっていきます。
空きを答えるのは、予約表そのものに任せる。LINE で決まった予約も、書き写さずに予約表へ入る形にしておく。この2つがそろうと、夜の書き写しと、入口どうしの重なりが同時になくなります。
出典
- (株)リクルート ホットペッパービューティーアカデミー「美容センサス 2025年上期 リラクゼーションサロン編」(女性・過去1年の予約方法。ネット予約・計 63.8%、電話をして予約 19.0%)
- 総務省 情報通信政策研究所「令和7年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」(全国13〜79歳 1,800人。女性の利用率 LINE 94.1%、Instagram 63.4%)
読んで気になったことは、AICA にそのまま聞けます
お名前も連絡先も入力はいりません。声でも文字でも話せます。導入の相談になりそうなら、AICA が担当者につなぎます。