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AI電話受付を本番に出す前に試すことテスト通話の台本と、確かめる項目

AI受付・AI電話公開日 2026年10月26日株式会社ネイティブクリエイション

AI電話受付を本番に出す前のテストで、いちばん見落としやすいのは「会話の切れ目」です。質問にきちんと答えられるかは、たいていの人が試します。でも、名乗っただけのとき、黙ったとき、途中で話をさえぎったとき、別れの言葉を言ったときにAIがどう動くかは、意外と試していません。

テストは、思いつきで電話をかけるより、先に台本を作って同じ流れを毎回くり返すほうが確実です。台本があれば、AIの設定や版を変えたときにも同じテストで比べられます。

テスト通話は、先に台本にする

台本といっても、1本の通話で話す順番を数行書くだけです。かかってくる電話の種類ごとに、何本か用意します。

台本話す内容の例見るところ
新しい相談名乗る → 「こういうことは頼めますか」 → 料金を聞く → お礼を言って切る説明の長さ、料金の言い方、最後の切り方
担当者あて「◯◯さんはいらっしゃいますか」 → 折り返しを頼む名前と折り返し先を聞き取れるか、通知に正しく載るか
営業の電話回線や広告の案内を始める担当につながずに記録だけで終わるか
会話の切れ目名乗るだけ/「テストです」とだけ言う/10秒黙る勝手に電話を切らないか、聞き返すか
割り込みAIが話している途中で話し始めるAIが話すのをやめて、こちらの話を聞くか
聞き取りにくい早口、小さい声、周りがうるさい場所聞き返し方、聞き間違えた内容が通知にどう載るか

「会話の切れ目」の台本は、必ず入れてください。AIの受付には、会話が終わったと判断したら用件をまとめて担当者に送り、電話を切る動きがあることが多いです。この判断が早すぎると、お客様が名乗っただけで電話が切れます。当社の代表電話でも、AIの版を上げたときに、まさにこれが起きました(くわしくは下の「AIの版を上げるときも、同じ台本で」に書いています)。

何を確かめるか

台本を流しながら、次のところを見ます。

最初の声が出るまでの時間

こちらが話し終えてから、AIの最初の声が出るまでの時間です。電話は、無言の時間がとても長く感じます。当社の代表電話では、質問のあと1秒前後で話し始めるのを目安にしています。測るときは、AIの設定を変える前と後で同じ台本を使い、何回か流した平均で比べます。1回だけだと、たまたま速い・遅いが出ます。

答えの長さ

電話で20秒続けて説明されると、聞く側はかなり疲れます。答えが長すぎるときは、「1回の返事は2〜3文まで」のような決まりをAIの手順に書き足します。短くしすぎると素っ気なくなるので、新しい相談の台本で、聞いていて感じがいいかも確かめます。

数字と固有名詞の言い方

料金、電話番号、住所、製品名。ここは言い間違えると困るところです。料金は手順に書いてある金額どおりに言うか、税込みと税抜きを取り違えないか。製品名や会社名を正しく読めるか。

漢字の読み間違いも、ここで見つかります。当社では「初月無料」を「しょじょく無料」と読んでいました。読み方を教えるより、「最初の1か月は無料」のように、読み間違えようのない言い方に変えるほうが確実でした。

切り方

会話が終わったあと、AIが何か言ってから切るか。何も言わずに、いきなり音が消えるのは、かけた側からすると感じが悪いものです。「お電話ありがとうございました。失礼いたします」のような締めの挨拶を言い、その声が流れ終わってから切るのが自然です。

担当者への通知

テストのたびに、担当者に届いた通知を開いて読みます。名前と折り返し先が正しく載っているか、用件の要約が実際の会話と合っているか。聞き取りにくい台本のときに、聞き間違えた内容がそのまま載っていないか。通知を受け取る人に、テストの通知だとわかるようにしておくと混乱しません。

本番の電話を止めずに試す

本番の代表電話で試すと、テストの最中にお客様の電話がかかってくることがあります。AIの受付が同時に1本しか受けない仕組みだと、テスト中はお客様の電話がつながりません。

試す方法は、だいたい三つです。

当社では、ブラウザから電話と同じ音質でAIにつなぐ試験用の画面を作りました。電話をかけずに何度でも試せるので、社内の人に試してもらうのにも使っています。ただし、パソコンのスピーカーで鳴らすとAIの声をマイクが拾い、割り込みとまちがえることがあります。ヘッドホンで試してください。

AIの版を上げるときも、同じ台本で

AI電話受付は、入れたら終わりではありません。中のAIが新しい版になったり、手順の文を書き足したりするたびに、動きが少し変わります。そのたびに、最初に作った台本をもう一度流します。

当社の代表電話では、AIを新しい版に上げたとき、前の版で使っていた設定を新しい版が受け付けず、そのまま入れ替えていたら電話がつながらなくなるところでした。本番とは別に疑似の通話を流していたので、本番に出す前に気づけています。ところが、会話の切れ目の台本が足りなかったために、名乗っただけで電話を切る動きは、本番に出したあとで見つかりました。

そのときの経緯と直し方は、note に書いています。

AIコンシェルジュ AICA

読んで気になったことは、AICA にそのまま聞けます

お名前も連絡先も入力はいりません。声でも文字でも話せます。導入の相談になりそうなら、AICA が担当者につなぎます。

電話で話す 050-1725-2350

社内の人に試してもらうときの頼み方

作った本人だけで試すと、どうしても台本どおりに話してしまいます。社内の人に頼むときは、台本を渡さずに「お客様のつもりで、この用件で電話して」と用件だけ伝えるほうが、思わぬ言い方が出てきます。

試してもらったら、「変だと思ったところ」を一言でいいので聞きます。音が割れる、間が長い、急に切れた。こういう一言が、記録を見るよりも早く直す場所を教えてくれます。

よくある質問

テストは何本くらい流せばいいですか
かかってくる電話の種類ごとに1本ずつの台本と、会話の切れ目・割り込み・聞き取りにくいの台本を用意し、それぞれ2〜3回ずつ流すのが目安です。返事の速さは毎回少しずつ違うので、何回か流して比べます。
本番の番号で試してもいいですか
試せますが、テスト中にお客様の電話がつながらない仕組みもあるので、電話の少ない時間にまとめて行うか、試験用の番号や試験用の画面を使うのが安全です。担当者への通知も、テストだとわかるようにしておきます。
一度テストしたら、もう試さなくていいですか
AIの版が変わったとき、手順の文を書き足したとき、案内する料金や製品が変わったときには、同じ台本で試し直します。動きは、思ったより簡単に変わります。
通話の録音は、テストにも使えますか
使えます。テスト通話を録音しておくと、間の長さや言い間違いをあとで聞き直せます。お客様の電話を録音する場合は、録音していることの伝え方を社内のルールや専門家に確認してから決めてください。