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美容室・サロンの年末の予約繁忙期の枠の組み方と、11月からの声かけ

サロンの予約・集客公開日 2026年11月6日株式会社ネイティブクリエイション

12月の第3土曜、朝10時。カラーの途中で店の電話が鳴る。手袋を外して出ると「31日、空いてますか」。予約表を見ると、その日はもう夕方まで埋まっている。断って戻ると、また鳴る。午前中だけで同じやりとりが5回あった、という話は、年末のサロンではめずらしくありません。

年末の忙しさそのものは毎年のことです。ただ、電話に追われるかどうかは、12月に入る前の段取りでかなり変わります。

先に結論を書くと、年末の予約は11月の来店のときに半分決めておくものです。常連さんの枠を先に押さえ、長いメニューを置ける時間を決めてから、残りをネットで開ける。12月に入ってから全部を電話で受けようとすると、施術の手が止まります。

年末の予約は、11月に決まり始める

ホットペッパービューティーアカデミーの美容センサス(2025年上期)では、美容室を利用している人の過去1年の利用回数は、女性で平均4.30回、男性で平均5.24回でした。

女性ならおよそ3か月に1回です。年末に髪を整えたいお客様の多くは、9月から11月のどこかで一度来店しています。そのときに次の予約を決めずに帰ると、12月に入ってから「空いてますか」の電話になる。

ですから、11月に来たお客様には、お会計の前に「年末はいつ頃にしますか」と一言聞いておくのが近道です。日にちが決まらなくても、「12月の後半は早めに埋まるので、決まったら LINE でください」と伝えておくだけで、問い合わせが分散します。

正直に言うと、これは美容師さんなら誰でも知っている話です。それでも毎年電話が集中するのは、声をかけるのを忘れる日があるからで、施術の後半にやることとして、店の中で決めておくと抜けにくくなります。

電話は2割、ネットは6割

同じ美容センサスで、過去1年に美容室をどう予約したかを見ると、女性では「電話をして予約」が21.0%、パソコンやスマホでの「ネット予約」が59.2%でした。電話は年々減っています。20代は75.8%、30代は72.6%がネットで予約しています。男性も電話が25.0%、ネットが53.1%です。

お客様の側は、もうネットで予約するつもりでいます。いま通っているサロンを続けている理由でも、「ネット予約できる」が女性で36.8%、男性で34.9%と、いちばん上か、それに近い位置にありました。

年末に電話が増えるのは、ネットで空きが見えないときです。予約サイトの枠を閉じている、あるいは店のホームページに「年末のご予約はお電話で」と書いてある。そうするとネットで予約したい人まで電話をかけてきます。

枠を組む順番

年末の予約表は、空いたところから先着で埋めていくと、長いメニューが入らなくなります。順番を決めて組むと、だいぶ違います。

  1. 常連さんの次回予約を先に入れる(11月の来店時に決めた分)
  2. カラーとパーマ、縮毛矯正など、時間の長いメニューを置ける時間帯を、スタッフごとに決めておく
  3. カットだけ、前髪だけなど短いメニューは、その隙間に入れる前提にする
  4. 最終日の最終受付と、年始の営業開始日を決める
  5. 残った枠をネットで開ける

2の長いメニューの時間を先に取っておかないと、年末の数日前に「カラーもしたいんですけど」と言われても入れられません。逆に、取っておいた枠が数日前まで埋まらなければ、短いメニュー用に分けて開け直せば済みます。

成人式の前の振袖のヘアセットや着付けを受けるサロンは、年末とは別の予約表として考えたほうが楽です。早朝の枠になることが多く、スタッフの出勤時間も変わるので、年末の枠と混ぜると勤務表が組みにくくなります。

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年末だけの決まりは、先に出しておく

年末は、1件のキャンセルが響きます。当日に空いた枠は、普段の月なら埋まらなくてもあきらめがつきますが、年末は断ったお客様が何人もいたはずの時間です。

キャンセルの連絡は何日前までにほしいか、遅れた場合はどうするか、最終日の受付は何時までか。年末だけの決まりがあるなら、12月に入る前に、店頭とお店の LINE、予約サイトの店舗ページに同じ文面で出しておきます。予約を受けたあとで伝えると、お客様には後出しに見えます。

前日の確認の連絡も、年末は普段より効きます。文面の例はサロンの無断キャンセル対策に書いています。

12月に、電話と書き写しを減らすには

年末にいちばん時間を取られるのは、施術の合間の電話と、閉店後の書き写しです。電話で受けた予約、LINE のトークで受けた予約、お会計のときに決めた次回の予約。これを予約表やポータルの管理画面に入れ直す作業は、予約が増える月ほど増えます。疲れている夜に入れ間違えると、そのままダブルブッキングになります。

2022年のアカデミーの調査でも、美容サロンで「もっと短くしたい時間」の1位は受付(女性32.6%)、次回予約を短くしたい人も女性で18.1%いました。お客様の側も、電話でやりとりする時間を長いとは感じています。

いま来てくれている常連さんを、お店の LINE から空いている枠を選んで予約できるようにしておくと、年末の電話はかなり減ります。その予約がそのまま予約表に入る形なら、夜の書き写しもいりません。2回目からのお客様をお店の LINE で受ける考え方はサロンの予約は電話からネットへに、予約のしやすさが来店回数にどう効くかはサロンの売上を上げるなら、予約の入口からにまとめています。11月中に入口を整えておけば、12月の忙しい時期に慣れない操作で慌てずに済みます。

よくある質問

年末だけ、ネット予約を止めて電話にしたほうがいいですか
止めると、ネットで予約したいお客様まで電話をかけてくるので、施術中の電話が増えます。美容室の予約は女性で6割がネットです(2025年上期の美容センサス)。止めるより、長いメニューの枠を先に取っておき、残りをネットで開けるほうが、電話は減ります。
常連さんの枠はいつ頃から押さえればいいですか
女性の美容室の利用は年に平均4回あまりなので、多くの常連さんは秋のうちに一度来店しています。11月に来た方には、お会計の前に年末の希望を聞いて、その場で次回を入れるのがいちばん確実です。
年末だけキャンセル料をとってもいいですか
取るかどうか、いくらにするかはお店の判断です。取るなら、予約を受ける前に、店頭・お店の LINE・予約サイトの店舗ページに同じ内容で出しておきます。個別のケースの扱いに迷うときは、専門家に相談してください。

出典

  • (株)リクルート ホットペッパービューティーアカデミー「美容センサス2025年上期《美容室編》資料編(詳細版)」(2025年6月公表。調査は2025年1月27日〜2月12日、全国の人口20万人以上の都市に住む15〜69歳の男女 各6,600人、インターネット調査。美容室の年間利用回数 女性 平均4.30回・男性 平均5.24回。過去1年の予約方法 女性 電話21.0%・ネット予約計59.2%(20代75.8%、30代72.6%)、男性 電話25.0%・ネット予約計53.1%。いま利用しているサロンを続けている理由「ネット予約できる」女性36.8%・男性34.9%)
  • (株)リクルート ホットペッパービューティーアカデミー「美容サロンのDXに関する利用意識・実態調査」(2022年7月26日公表。調査は2022年6月16〜18日、全国20〜49歳の男女各2,100人。美容サロンでもっと短縮したい時間 受付 女性32.6%、次回予約 女性18.1%)